肝移植後の子どもと家族の生活の質(QOL)評価に関する文献検討

  • 藤田 紋佳
    九州大学大学院医学研究院保健学部門看護学分野:千葉大学大学院看護学研究科博士後期課程
  • 中村 伸枝
    千葉大学大学院看護学研究科
  • 佐藤 奈保
    千葉大学大学院看護学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluating Quality of Life for Children and Their Families after Liver Transplantation : A Review of the Literature
  • カン イショク ゴ ノ コドモ ト カゾク ノ セイカツ ノ シツ(QOL)ヒョウカ ニ カンスル ブンケン ケントウ

この論文をさがす

抄録

本研究の目的は、日本における肝移植後の子どもと家族のQOL評価をどのような視点から評価しているのか及び、今後の課題を文献検討により明らかにすることである。医中誌Web版(Ver.5)を用いて文献検索を行い、肝移植後の子どもや家族のQOL評価に関する内容の記述がある文献、33件を得た。筆頭研究者の背景は、医師が最も多く、看護職による研究は3件であった。対象は、自施設における移植後の子どもが殆どであった。子どもに関しては、術後合併症や肝機能、免疫抑制剤の投薬状況や副作用、拒絶反応、感染症といった身体管理に関するQOLの検討であり、過去のデータからの評価による調査が多かった。家族に関しては、生体ドナーの評価が主であった。肝移植を受けた子どもやドナーとなった親だけではなく、子どもの療養生活に関わる家族を含めた包括的なQOL評価の視点の整備と、QOL向上のための継続的な支援方法を検討する必要がある。

収録刊行物

参考文献 (12)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ