1930年代東京府(東京市)小学校の伊勢参宮旅行 : 規模拡大の経過と運賃割引要求

書誌事項

タイトル別名
  • Tokyo Prefecture Elementary School Excursions to Ise Jingu in the 1930s : The Process of Scaling up and the Demand for Discounted Railway Fares
  • 1930ネンダイ トウキョウ フ(トウキョウシ)ショウガッコウ ノ イセ サングウ リョコウ : キボ カクダイ ノ ケイカ ト ウンチン ワリビキ ヨウキュウ

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抄録

本稿は日本の戦前期に活性化する小学校児童の伊勢参宮旅行(以下、参宮旅行)の普及の要因を1930年代の東京府(東京市)の動向に焦点をあてて明らかにするものである。東京府の参宮旅行の拡大は、区会による補助や鉄道運賃割引を求めて教育会が行った運動が要因として挙げられる。教育会による運動に応じて鉄道省は伊勢神宮参拝を含む小学生の旅行に対してのみ参加人員の2割を無賃とする制度を成立させる。東京市では、割引率が決定した後も全児童を対象とした特別な運賃割引制度実現へ努力を継続していた。

収録刊行物

  • 教育学研究

    教育学研究 80 (1), 26-38, 2013

    一般社団法人 日本教育学会

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