南部・ゴールドストーンボソンの統一的理解(交流)

  • 渡辺 悠樹
    カリフォルニア大学バークレー校物理学科
  • 村山 斉
    カリフォルニア大学バークレー校物理学科:ローレンスバークレー国立研究所:東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構(WPI)

書誌事項

タイトル別名
  • Unified Understanding of Nambu-Goldstone Bosons
  • 交流 南部・ゴールドストーンボソンの統一的理解
  • コウリュウ ナンブ ・ ゴールドストーンボソン ノ トウイツテキ リカイ

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抄録

自発的対称性の破れは素粒子物理から原子核,物性,冷却原子,天体,更には初期宇宙論,化学,生物まで幅広く適用される重要な考え方である.特に連続的な対称性の場合はギャップのない励起,南部・ゴールドストーンボソンが現れ,長波長・低エネルギーの現象を決めている.しかし,何種類の南部・ゴールドストーンボソンがあるのか,エネルギーが運動量の何次で振る舞うか,という非常に基本的な問題に対して今まではケースバイケースで調べられていて,一般論がなかった.最近筆者らは南部・ゴールドストーンボソンを統一的に理解する一般論を提唱した.これはローレンツ不変な系で知られていた南部・ゴールドストーン定理を拡張したものになっている.今まで何がはっきりしていなかったのか,これで何が分かったのかを,磁性体,結晶等を例にできるだけ具体的に解説する.

収録刊行物

  • 日本物理学会誌

    日本物理学会誌 68 (4), 200-208, 2013-04-05

    一般社団法人 日本物理学会

参考文献 (19)*注記

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