変形性膝関節症罹患者に対する運動療法は治療開始150日を超えても有効か?

• 田中 亮

  広島国際大学保健医療学部総合リハビリテーション学科

• 小澤 淳也

  広島国際大学保健医療学部総合リハビリテーション学科

• 木藤 伸宏

  広島国際大学保健医療学部総合リハビリテーション学科

• 森山 英樹

  神戸大学大学院保健学研究科

• 山崎 貴博

  広島国際大学保健医療学部総合リハビリテーション学科

• 南有田 くるみ

  医療法人社団伯栄会のぞみ整形外科クリニックセラピスト部

書誌事項

タイトル別名

• Effect of Therapeutic Exercises Beyond 150 Days from the Onset of Treatment for Osteoarthritis of the Knee : Systematic Review and Meta-analysis for Randomized Controlled Trials
• ―システマティックレビューおよびメタアナリシスによるエビデンスレベルの検討―

抄録

【目的】本研究の目的は,変形性膝関節症罹患者に対する治療開始150日を超えた運動療法の有効性とそのエビデンスレベルを明らかにすることであった。【方法】ランダム化比較試験に対するシステマティックレビューおよびメタアナリシスを実施した。変形性膝関節症罹患者を対象に運動介入を行い,心身機能・身体構造,活動,QOLをアウトカムにしたランダム化比較試験の論文を本研究の分析に含めた。エビデンスレベルの判定はGRADEシステムにしたがった。【結果】本研究の分析に含められた論文の数は44編であった。治療開始150日を超えても効果が有意なアウトカムは,心身機能・身体構造では疼痛,膝伸展および膝屈曲筋力,活動では階段昇り動作の遂行時間,歩行距離,QOLでは全体的健康感,身体機能,日常役割機能(身体),体の痛み,であった。これらの結果のエビデンスレベルはいずれも中等度以上と判定された。【結論】変形性膝関節症罹患者に対する150日を超えた運動療法は,治療開始150日を超えても心身機能・身体構造,活動,QOLに対して有効であり,そのエビデンスレベルは中等度以上である。

収録刊行物

• 理学療法学

  理学療法学 40 (2), 108-109, 2013

  日本理学療法士学会

キーワード

• 変形性膝関節症
• 運動療法
• システマティックレビュー

詳細情報

• CRID: 1390001204761470592
• NII論文ID: 110009604101
• NII書誌ID: AN10146032
• DOI: 10.15063/rigaku.kj00008636890
• ISSN: 2189602X
• ISSN: 02893770
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2013241431
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可