ホップ数を考慮したP2P型センサデータストリーム配信システムの配信遅延に関する評価

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タイトル別名
  • Evaluation of Delivery Delay in a P2P Sensor Data Streaming System Considering the Number of Hops

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抄録

我々の研究グループでは,センサの観測データが連続的に流れるセンサデータストリームの配信に際し,複数の配信先がそれぞれ異なる周期のセンサデータを要求する環境を想定し,P2P 技術により通信負荷を分散する P2P 型センサデータストリーム配信システムを研究してきた.従来,配信系全体の負荷の公平性のみに着目した LCF 法,LLF 法を提案してきたが,それらの手法では同一周期の配信先が多数存在する場合に配信時のホップ数が大きくなり,配信遅延が増大する問題があった.そこで,新たに配信ホップ数に上限を設ける LLF-H 法を提案し,シミュレーション評価を行ってきた.本稿では,PIAX テストベッドを用い実機環境での評価を行い,同一周期を要求するノードが多い環境において,LLF-H 法では既存手法である LLF 法と比較して負荷の公平性を大きく損ねることなく配信遅延を約 60 〜 30% に抑制できることを確認した.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1573387452735559936
  • NII論文ID
    110009605090
  • NII書誌ID
    AA11238429
  • ISSN
    09196072
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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