登山者電波位置探索システムの開発

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  • Development of MRLS (Mountaineer's Radio Locating System)

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抄録

登山ブームによる登山者の増加に伴い山岳遭難事故も増加しており、大きな社会問題となっている。遭難の被害をできる限り少なくする上で重要な点は遭難の通報をいかに速く送受するかである。これまで様々な通信方式が検討されてきたが、数 km 以上をカバーする通報システムは実現されていない。本講演では、携帯電話などの公共の通信インフラが利用できない中山間部において登山者の位置を特定する 「登山者電波位置探索システム;MRLS (Mountaineer's Radio Locating System) 」 の開発の必要性、筆者らがこれまでに実現したシステムの機能と構成、中山間部での地上フィールド実験及びヘリコプターによる捜索検証実験に基づく性能の評価結果を報告する。また電波法との関連や実用化するうえでの課題と展望を述べる。MRLS システムの構成:登山者が携帯するビーコンと探索器から構成され 140MHz 帯電波で連結される。ビーコンの位置検出にはビーコン搭載の GPS 受信機による位置情報を取得する方法と、GPS データが利用できない場合に対応する VHF 電波の方向探知法を併用する。MRLS は国内電波法に基づき無免許で利用できる。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1572261552828718464
  • NII論文ID
    110009605098
  • NII書誌ID
    AA11238429
  • ISSN
    09196072
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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