アーキテクチャの進歩を促進するGraph500ベンチマークのあり方

Search this article

Abstract

Graph500 はビッグデータ解析や疎行列処理のベンチマークとも言われており,Top500 を補うものとしても近年注目を集めてきた.従来の Graph500 参照実装は従来の計算機が苦手とする疎行列ベクトル積系応用全般を代表し,計算機の発展を促進する力があった.一方,ビットマップ式訪問管理と Hybrid BFS アルゴリズムがデファクトになる流れにある.筆者らの予備調査の結果,それらを実装した Pre release 版 Graph500 はキャッシュに適合し,メモリアクセス負荷が大幅に軽減され,本来とは異質なワークロードになることが明らかになってきた.本報告では,計算機の発展を促進する観点から,スーパーコンピュータのランキングに利用されるベンチマークの役割と,その望ましいあり方を考察する.さらに Hybrid 動作における局所性とキャッシュ挙動の観点から上記の予備調査結果を補強するとともに,Graph500 の将来について考察する.

Journal

  • IPSJ SIG Notes

    IPSJ SIG Notes 2013 (18), 1-9, 2013-09-23

    Information Processing Society of Japan (IPSJ)

Keywords

Details 詳細情報について

  • CRID
    1570572702967537536
  • NII Article ID
    110009606439
  • NII Book ID
    AN10463942
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • CiNii Articles

Report a problem

Back to top