一側股関節回旋筋収縮が対側股関節回旋筋力に及ぼす影響

  • 伊藤 貴史
    苑田第三病院リハビリテーション科
  • 柳澤 健
    首都大学東京大学院人間健康科学研究科理学療法学域

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of bilateral hip rotator muscle powers comparing with muscle contractions of ipsilateral hip rotator
  • イチソク コ カンセツ カイセン キンシュウシュク ガ タイガワ コ カンセツ カイセン キンリョク ニ オヨボス エイキョウ

この論文をさがす

抄録

本研究の目的は,一側股関節回旋筋収縮が対側股関節回旋筋力に及ぼす影響について検証することである。対象は30名(平均年齢26.0歳,男性15名・女性15名)の健常成人とした。サイベックスとハンドヘルドダイナモメーターを用いて股関節内旋・外旋の各組合せでの同時収縮と一側の収縮を最大静止性収縮で施行し左股関節回旋筋力を測定した。本研究の結果では,内旋・外旋ともに一側股関節回旋筋収縮および両側非対称性股関節回旋筋収縮に比べ,両側対称性股関節回旋筋収縮の方が有意に高い筋力値を示した。この結果は,両側股関節回旋筋収縮では非対称性運動より対称性運動の方が対側肢への神経インパルスの発散効果が大きく,高い筋力値を示したと考えた。この結果の要因のひとつは,端座位においての非対称性の両側股関節回旋運動では体幹が不安定でバランスを保つことが困難だったためと考えた。

収録刊行物

参考文献 (24)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ