最近のサトウキビ奨励品種においてサトウキビわい化病が収量に及ぼす影響
書誌事項
- タイトル別名
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- Effect of ratoon stunting disease on yield of recently released sugarcane cultivars
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抄録
サトウキビ品種Ni21とNiH25についてサトウキビわい化病に罹病した種苗と健全な種苗を用いて,春植え栽培とその株出し栽培における収量を比較した.Ni21の罹病種苗では春植え栽培での減収は無かったが,株出し栽培では茎数が減少して減収することが認められた.NiH25の罹病種苗区では春植え栽培と株出し栽培で原料茎が細く,短く,本数が少なくなり,収量が減少した.つまり,品種によって効果は異なるものの,健全種苗による増収効果は高かった.また調苗や収穫の時に斧や鎌を消毒し人為的な汁液感染を防ぐだけで,春植え栽培と株出し栽培の2年間の試験中に,隣接するわい化病罹病種苗区から健全種苗区へのサトウキビわい化病の感染は無かった.奨励品種決定試験の株出し栽培でNi21とNiH25,そして新品種候補KY99-176のわい化病罹病率は,それぞれ100%,80%,40%であった.以上のことから国内におけるサトウキビわい化病対策として,最近の品種でも健全種苗の効果が高いこと,簡単な刃物の消毒で人為的な汁液感染を防止すると健全種苗へわい化病の感染が防止できる可能性があること,育種素材におけるわい化病の感染率が高いので新品種の普及前に種苗の健全化が必要であることが確認された.
収録刊行物
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- 日本作物学会九州支部会報
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日本作物学会九州支部会報 55-58, 2013-05-15
日本作物学会九州支部
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1540854195347178112
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- NII論文ID
- 110009615662
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- NII書誌ID
- AN00387586
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- NDL-Digital
- CiNii Articles