招待講演:ビジュアルサーベイランスとその応用

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  • Invited Talk: Visual Surveillance and Its Application

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抄録

カメラを用いたサーベイランス (ビジュアルサーベイランス) の自動化は画像処理やコンピュータビジョンの重要なアプリケーションであり,そのニーズも極めて大きい.カメラによるサーベイランスでの重要な技術要素は物体検出と物体追跡である.本発表では我々のグループで進めている物体検出と物体追跡の研究について紹介する.物体検出にはいくつかのアプローチがあるが,我々は背景モデルに基づく物体検出について研究を行っている.このアプローチは検出すべき物体についての事前知識が不要という利点があるので,多くのアプリケーションで利用可能である.しかし,明るさの変動など背景の変化に頑健な背景モデルを構築しないと,物体検出の精度が低下してしまう.また,複数の物体が重なるような状況で,どのように適切に物体を検出するかという点も重要な課題である.これらの課題をどのように解決するかという点について実験結果と共に紹介する.一方,物体の追跡についても様々な研究が行われているが,我々は複数のカメラを利用して広い範囲で物体を追跡する手法について研究を進めている.多くの場合,コストの問題からカメラを密に設置することは難しいので,カメラの視野が重ならないような疎なカメラ配置でなるべく精度良く物体を追跡する手法が重要であり,そのような手法について紹介する.最後に,我々が進めているビジュアルサーベイランスの応用についても簡単に紹介する.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1571980077807330176
  • NII論文ID
    110009624102
  • NII書誌ID
    AA11851388
  • ISSN
    09196072
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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