音声による1次トリアージ入力を用いた災害用訓練システムの提案

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タイトル別名
  • Method of Using Voice Input for First-triage in Disaster-relief Training System

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抄録

大規模災害時に多数の傷病者が発生した場合,限られた医療資源を有効活用するため,傷病者の治療優先度をトリアージと呼ばれる手法を用いて決定している.現状では紙製のタグに書き込むために医療従事者の両手が塞がれ,必要な応急処置を並行して行うことができず,迅速なトリアージの妨げになっている.この問題点を解決するために音声を用いた入力手法に着目した.そして音声入力を実際の災害現場で最大限に活用するためには,日常的に訓練を実施することが重要である.そこで,我々は音声による 1 次トリアージ入力を用いた災害用訓練システムを提案し,構築した.本システムは,音声入力と単眼 HMD を用いてハンズフリー状態でトリアージ入力を行う.そして AR マーカを用いた動的な傷病者情報の提示や,訓練者同士における訓練状況のリアルタイム共有を支援する.評価実験を行った結果,音声入力によってハンズフリー状態による迅速かつ正確な 1 次トリアージを実現でき,音声入力の利点を生かした災害訓練を容易に実施できることを確認した.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1570009752970349824
  • NII論文ID
    110009624109
  • NII書誌ID
    AA11515904
  • ISSN
    09196072
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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