両側重症肺炎を合併した有瘻性膿胸に対し,人工呼吸管理下endobronchial Watanabe spigotを用いた気管支充填術が有効であった1例

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タイトル別名
  • Bronchial Occlusion Under Mechanical Ventilation for Empyema with Bronchopleural Fistula Complicating Bilateral Severe Pneumonia

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抄録

背景. Endobronchial Watanabe spigot (EWS)を用いた気管支充填術が,重症の呼吸不全にある有瘻性膿胸においても有用かどうかは,よく知られていない.症例. 66歳,女性.人工呼吸管理を要する重症肺炎を合併した有瘻性膿胸に対して,集中治療室で人工呼吸管理下にEWSを用いた気管支充填術を行った.結果.バルーンテストで責任気管支を右B^4aと同定してEWS充填後,エアリークの消失が得られ,胸腔ドレーンを抜去可能となり,肺炎も改善し,人工呼吸器を離脱した.結論. EWSによる気管支充填術は,人工呼吸管理を要する重症の呼吸不全にある有瘻性膿胸に対しても有効である可能性が示唆された.

収録刊行物

  • 気管支学

    気管支学 35 (4), 387-391, 2013

    特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会

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参考文献 (6)*注記

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