ストレス心理学に基づく情動モデリングとストレス推定
書誌事項
- タイトル別名
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- Stress estimation and coping modeling based on stress psychology
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抄録
近年,様々な SNS やコミュニケーションツールの登場によって,場所と時間を選ばずに相手とコンタクトをとることが可能となった.しかし,相手にとって不適切なタイミングでコミュニケーションが発生する場合がある.これを避けるため,センサや個人ルールを用いた研究は盛んであるが,状況ごとに人の心理状態を考慮したものは少ない.そこで,人の心理状態を考慮した行動モデリング手法と,それに基づくストレス推定手法を提案する.行動モデリング行うために,ストレス心理学に基づいたストレス因子を用いて,心理的なストレス反応とそれに伴う行動 (以下情動) をモデリングし,人間がストレス刺激を感じる状況に直面した後にどのような情動を発生するのかを推定する手法を提案する.提案するモデリング方式を用いて,人がどのような場面でストレス刺激を感じ,またどのような心理的反応を示し,どのような情動として発現するのかデータとして収集し分析した.この分析結果をもとに,人が過去に体験した場面と同様の,あるいは類似した場面に直面した直後 (以下近未来) にとる情動を推定することができることを示した.ストレス推定を用いて情動を推定することで,様々なストレス刺激を感じる状況における複雑なコミュニケーションのタイミングを捉えることを最終的な目的としており,そのための議論を行う.
収録刊行物
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- 情報処理学会研究報告. GN, [グループウェアとネットワークサービス]
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情報処理学会研究報告. GN, [グループウェアとネットワークサービス] 2014 (26), 1-8, 2014-01-16
一般社団法人情報処理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1570291227983334528
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- NII論文ID
- 110009658854
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- NII書誌ID
- AA1155524X
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- ISSN
- 09196072
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles