青年犯罪者の共感性の特性

• 河野 荘子

  名古屋大学

• 岡本 英生

  奈良女子大学

• 近藤 淳哉

  大阪少年鑑別所

書誌事項

タイトル別名

• Empathy in Young Offenders
• セイネン ハンザイシャ ノ キョウカンセイ ノ トクセイ

抄録

本研究は,共感性を多次元的なものと定義し,犯罪者と一般青年との比較を通して,犯罪者の共感性の特徴について明らかにしようとするものである。その結果,犯罪者は,他者の不運な感情体験や苦しみに対して同情的で,何らかの配慮をすることに方向づけられやすい一方で,他者の立場にたって物事をとらえる視点が十分に高くない「アンバランスな共感性」を持つことが示された。また,この状態では,他者の苦しみによって,自分の苦しみが増大することを抑制する自己防御システムが働きにくくなることが推測された。

収録刊行物

• 青年心理学研究

  青年心理学研究 25 (1), 1-11, 2013

  日本青年心理学会

キーワード

• empathy
• young offender
• perspective taking
• adolescence

詳細情報

• CRID: 1390001205281307008
• NII論文ID: 110009661398
• NII書誌ID: AN10398545
• DOI: 10.20688/jsyap.25.1_1
• ISSN: 24320757
• ISSN: 09153349
• NDL書誌ID: 025931692
• Web Site: http://id.ndl.go.jp/bib/025931692
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I025931692
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可