連続励起振動楽器を対象とした音量軌跡のダイナキクスとアーティキュレーションへの分解法

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タイトル別名
  • Decomposition of an Amplitude Contour into a Dynamics and Articulations for Excitation-continuous Musical Instruments

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抄録

連続励起振動楽器の演奏音の音量変化 (音量軌跡) を,音量記号などに起因するベースラインの大局的変化であるダイナミクスと,発想記号などに起因する局所的変化であるアーティキュレーションに分解する手法を提案する.本稿では,奏者はフレーズに統一感を持たせるために,楽曲の小区間では,いくつかのアーティキュレーションや奏法を選択的に組み合わせて演奏すると仮定する.ダイナミクス変動を和分プロセス,アーティキュレーション変動を AR モデルでモデル化し,遷移型線形動的システムを用いて音量軌跡を分離する.評価実験は,MIDIデータを用いて作成した人口データと,プロ奏者とアマチュア奏者の音量軌跡の分解実験を行った.人口データの分解実験からは,標準絶対誤差が0.75dBで分解可能であることから,局所解を抑制しつつ音量軌跡を分解できることが分かった.また実演奏音の分解実験では,演奏技術によるアーティキュレーションのバリエーションなどの演奏解析を行えることが示唆された.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1572261552815650304
  • NII論文ID
    110009662745
  • NII書誌ID
    AN10438388
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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