音高方向グラデーションにより音符を認識するピアノロール画像の比較手法の検討

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タイトル別名
  • A Study of Piano-roll Images Comparison Method which Recognizes Notes by Pitch Direction Gradations

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抄録

事例に基づく演奏表情生成システムの Kagurame Phase-III は,ピアノロール画像の比較による旋律の類似性を事例選択の指標として,人間らしい演奏の生成を行っている.しかし,これまでのピアノロール画像の類似性評価手法では,比較する音符同士のうち片方の音符の音高が半音以上異なると音符同士の相関が取れず,旋律の類似性を十分に評価できていなかった.そこで我々は以前に,音符の矩形の音高方向にグラデーションを追加したピアノロール画像と,音符がある画素と音符がない画素とを比較した際の比較評価手法を提案した.本稿ではそれに加え,ピアノロール画像の比較時において,一つの音符に対して相関を取った音符の個数の平均とその音符の長さの平均を旋律の類似性評価に取り入れる手法の提案を行う.さらに,以上 3 つの提案手法を導入することにより,より人間らしい演奏の生成が可能となったことを明らかにした受聴実験について述べる.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1573668927699200384
  • NII論文ID
    110009662749
  • NII書誌ID
    AN10438388
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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