食行動異常度と食事や体型・体重に対する潜在的な態度との関連 : Implicit Association Test(IAT)を用いた実験心理学的アプローチ(原著)

書誌事項

タイトル別名
  • Eating Problems and Implicit Attitudes Toward Food and Body Shape/Weight

抄録

本研究は、摂食障害のひとつの特徴である食行動異常度によって、食事や体型・体重とそれらに対する評価との連合強度に差が生じるかどうか、Greenwald et al.(1998)の開発したIAT(Implicit Asso-ciation Test)を用いて検討することを目的とした。 EAT-26(Eating Attitudes Test-26)で群分けされた56名の女子学生を実験参加者とし、用意したFOOD-IATとBODY-IATを実施した。その結果、 FOOD-IATではEAT得点による差は確認されなかったが、 BODY-IATでは有意な差が確認された。これにより食行動異常度の高い群においては、質問紙尺度で測定された食事や体型・体重に関する非機能的信念は強いものの、潜在的な態度においては体型や体重に関したもののみで差があり、食事に関しては差がないということが示された。最後に、IATの応用可能性と今後の課題が議論された。

収録刊行物

  • 行動療法研究

    行動療法研究 33 (1), 13-24, 2007-03-31

    一般社団法人 日本認知・行動療法学会

被引用文献 (1)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390845713075925760
  • NII論文ID
    110009668084
  • DOI
    10.24468/jjbt.33.1_13
  • ISSN
    24242594
    09106529
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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