じん肺法と産業医(第2部「職場環境と有害要因」,<特集>産業医と労働安全衛生法四十年)

  • 森本 泰夫
    産業医科大学産業生態科学研究所呼吸病態学

書誌事項

タイトル別名
  • Pneumoconiosis Law and Occupational Physician(2. Working environment and hazardous factors,<Special Issue>Occupational Health Physicians and Four Decades of Industrial Safety and Health Law)

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抄録

じん肺法は,主にじん肺健診などの健康管理やその事後処置に関する項目が掲載されており,時代とともに健診項目の評価手法・解釈の変更が行われた。主な変更点は,胸部の画像としてCRやDR画像を認めたこと,肺機能障害の評価を日本人の基準値を用いて行ったこと,じん肺の合併症に肺がんが加わったことなどである。産業医は,これらの変更に柔軟に対応し,じん肺を未然に防ぐために粉じん職場における労働衛生管理を徹底することが重要である。さらには,新たな粉じん対策としてナノマテリアル取扱作業に関する通達も示されており,有害性が未知の物質においても労働衛生管理を積極的に展開することが必要である。

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