Xeon Phi(Knights Corner)の性能特性とステンシル計算の評価
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抄録
高レベルなアルゴリズム記述を行う DSL のターゲット・アーキテクチャとして,メニーコアを考える必要がある.そこで,Xeon Phi(Knights Corner) 上でステンシル計算のベンチマーク評価行った.タイリングと組込み関数による記述で 186GF/s(単精度) の性能が得られた.しかし,この値はピーク性能の約 2TF/s からはほど遠い.メモリバウンドの緩和を狙ってテンポラル・ブロッキングを行う最適化を行ったが,性能は逆に 127GF/s に低下した.オーバーヘッドが大きい最適化であるので,比較的能力の低い整数演算部への負荷の増加が原因と考えられる.ベンチマークでは,コードを最適化すると SMT スレッド数により性能が低下する現象が現れた.確認のため単純な L2 キャッシュ・ベンチマークを行い,同様に SMT スレッド数により性能が低下することを確認した.
収録刊行物
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- 情報処理学会研究報告. [ハイパフォーマンスコンピューティング]
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情報処理学会研究報告. [ハイパフォーマンスコンピューティング] 2014 (31), 1-7, 2014-02-24
一般社団法人情報処理学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1573668927625967232
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- NII論文ID
- 110009675745
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- NII書誌ID
- AN10463942
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles