視線計測を用いた注視時間に基づく商品の購買決定要因の推定

書誌事項

タイトル別名
  • Estimation of Dominant Factors in Shopping Based on Gaze Time Detection.

この論文をさがす

抄録

我々は、実店舗や web 上でのユーザへの購買支援のために、ユーザひとりひとりの個人性を考慮したレコメンドサービスの実現を目指している。従来の嗜好推定では、ユーザ個人の嗜好を判断するための客観的な指標がなかったため、ユーザの持つ潜在的な嗜好を汲み取ることは難しかった。一方、人が対象の比較・選択を行う際、無意識的に好ましい方を長時間見るといった選好注視が知られている。そこで本研究では、潜在的なユーザの嗜好を汲み取るために、商品に向けられるユーザの視線情報を利用した。本研究ではまず、T シャツを 2 枚並べた画像を用意し、選好注視が商品画像においても有効か検証した。次に、商品画像上で最も注視された点が、購買を決定する要因と一致するか検証を行った。その結果、およそ 76%の精度で商品への注視点によってユーザひとりひとりの購買を決定する要因を推定できることが分かった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1574231877579755776
  • NII論文ID
    110009676984
  • NII書誌ID
    AA1221543X
  • ISSN
    09196072
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

問題の指摘

ページトップへ