実使用を考慮した貯湯式給湯機の性能評価に関する研究 : 修正M1モードによる実験室実験とフィールド実測によるCO_2ヒートポンプ式給湯機の評価

書誌事項

タイトル別名
  • Performance Evaluation of a Domestic Hot Water Supply System using a Storage Tank : Experimental Analyses on CO_2 Heat Pump Water Heaters using the Modified M1 Mode and a Comparison with APF and Field Measurements
  • ミノル シヨウ オ コウリョ シタ チョトウシキ キュウトウキ ノ セイノウ ヒョウカ ニ カンスル ケンキュウ : シュウセイ M1 モード ニ ヨル ジッケンシツジッケン ト フィールド ジッソク ニ ヨル CO ₂ ヒートポンプシキ キュウトウキ ノ ヒョウカ

この論文をさがす

抄録

本論文は,高効率の貯湯式給湯システムとして普及が進んでいるCO_2ヒートポンプ(Heat Pump:HP)式給湯機の性能評価を行うことを目的として,修正M1モードを用いた実験を実施したものである.2009年機,2010年機のHP単体の成績係数(Coefficient of Performance:COP,以下HPCOPと称する)は,夏期,中間期,冬期でそれぞれ3.13〜5.19,2.79〜4.56,2.29〜3.91,システムCOP(以下SCOPと称する)は,それぞれ2.21〜4.04,2.00〜3.62,1.60〜3.06であった.ほとんどの実験結果において,最低蓄熱量が日本工業規格(Japanese Industrial Standards:JIS)による残湯基準値を満たしておらず,機種側の貯湯機能における供給可能量に応じた試験モード湯量設定が必要と考えられる.実験結果に基づくSCOPの年間予測値は,ほとんどが年間給湯効率(Annual Performance Factor:APF)値に達しておらず,APFでは負荷の日毎の変動が考慮されていないこと等が原因と考えられる.また,追焚負荷を考慮していない修正M1モードによる実験結果に対して,フィールド実測値が全般的に下回る傾向にあった.北海道以外の全てのサイトで追焚を利用していること等が影響していると考えられ,今後,追焚運転を含む試験モードについて検討する必要がある.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ