導電材料と磁性材料を層状に複合したノイズ抑制シートの試作とマイクロストリップライン装着時の伝送特性(電磁環境・EMC)

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タイトル別名
  • Development of Complex Noise Suppression Sheet Using Conductive Materials and Magnetic Materials and Its Transmission Characteristics Placed on Micro Strip Line

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抄録

大容量の情報が高速で通信されるユビキタスネットワーク社会が急速に普及しており,高速ブロードバンド通信に対応した小型通信機器においては,高周波電磁ノイズによる障害が深刻な課題となっている.従来のノイズ対策としては磁気損失効果を利用したシート状磁性材料をノイズ源近傍に貼り付ける手法があり,抑制効果が高いため広く用いられている.一方,磁気損失以外の損失効果として渦電流損失の効果に関する報告があるが,これらを利用した抑制シートは実用化に至っていない.筆者等は,渦電流効果をもつ導電材料と磁性材料を層状に複合すれば渦電流と磁性の相乗効果によりノイズ抑制効果が高まると考え,複合ノイズ抑制シート(複合NSS)を試作するとともに,マイクロストリップラインに装着した状態での評価を行った.その結果,反射係数と透過係数(低域通過フィルタ特性)をコントロールできることを示すとともに,従来型NSSに比べ,0.3MHz〜3GHz(信号帯)における反射係数が小さいこと(0〜3dB改善),4〜10GHz帯(ノイズ帯)での透過係数は同程度,周波数1500〜3000MHzにおけるシート表面のマグネティックプローブ法による磁界強度は2〜4dB低くなることを明らかにした.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1571135652845464064
  • NII論文ID
    110009685231
  • NII書誌ID
    AA11325909
  • ISSN
    13444697
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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