無血清培養系を用いたマウスES細胞からのneural crest細胞への分化誘導

• 南野 友希

  大阪歯科大学大学院歯学研究科口腔外科学専攻

• 大西 祐一

  大阪歯科大学口腔外科学第2講座

• 渡辺 昌広

  大阪歯科大学大学院歯学研究科口腔外科学専攻

• 宇垣 吉秀

  大阪歯科大学大学院歯学研究科口腔外科学専攻

• 濱田 真智

  大阪歯科大学大学院歯学研究科口腔外科学専攻

• 井上 洋士

  大阪歯科大学口腔外科学第2講座

• 伊達岡 聖

  大阪歯科大学口腔外科学第2講座

• 柚木 大和

  医真会八尾総合病院歯科口腔外科

• 中嶋 正博

  大阪歯科大学口腔外科学第2講座

• 覚道 健治

  大阪歯科大学口腔外科学第2講座

書誌事項

タイトル別名

• Differentiation of neural crest cells from spheres of mouse ES cells cultured in a serum-free culture
• ムケッセイ バイヨウケイ オ モチイタ マウス ES サイボウ カラ ノ neural crest サイボウ エ ノ ブンカ ユウドウ

抄録

顎骨領域において,失われた骨を再生する治療方法の1つとして,分化多能性をもつ幹細胞を用いる方法が近年注目を浴びている.顎顔面骨のほとんどは,体幹骨格のように中胚葉由来の軟骨性骨化とは異なり,神経堤に由来する.そこで本研究においてわれわれは,マウスES細胞を選択的に神経外胚葉に分化させ,効率的な神経堤細胞への分化誘導を検討した.まず,ES細胞を無血清神経誘導培地中でsphere形成させ,特異的抗体を用いた免疫組織染色で神経前駆細胞および神経堤前駆細胞の存在を確認した.その結果,sphere中のほとんどの細胞はNestin陽性の神経前駆細胞に分化し,その中にAP2α陽性の神経堤前駆細胞が高頻度で観察された.これらの結果は,未分化ES細胞がsphere中で神経前駆細胞を経て一部が神経堤前駆細胞に分化したことを示している.以上の結果は,無血清培養系を用いたES細胞から効率的に神経堤前駆細胞に分化可能であることを示唆している.

収録刊行物

• 歯科医学

  歯科医学 74 (2), 35-39, 2011

  大阪歯科学会

キーワード

• Mouse ES cells
• Serum-free
• Neuroectodermal sphere
• Neural crest

詳細情報

• CRID: 1390282679186522624
• NII論文ID: 110009685524
• NII書誌ID: AN00099810
• DOI: 10.18905/shikaigaku.74.2_35
• ISSN: 2189647X
• ISSN: 00306150
• NDL書誌ID: 11250586
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I11250586
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2011353250
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可