乾燥および乾湿繰返しによる硬化セメントペーストの微細構造変化と耐凍害性への影響

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タイトル別名
  • カンソウ オヨビ カンシツ クリカエシ ニ ヨル コウカ セメント ペースト ノ ビサイ コウゾウ ヘンカ ト タイトウガイセイ エノ エイキョウ
  • Influence of microstructure change and frost resistance of HCP during drying and wetting cycles

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抄録

30℃および50℃の乾湿繰返しおよび50℃の乾燥を与えた硬化セメントペーストの耐凍害性の変化について,20℃の水中養生の場合と比較検討した。乾湿繰返しまたは乾燥を与えた供試体には何れもひび割れが生じたが,30℃の乾湿繰返し後に耐凍害性は低下しなかった。50℃の乾湿繰返しまたは乾燥によって,水銀圧入法による空隙構造が粗大化する傾向が認められるとともに,29Si-NMRにより硬化セメントペースト中のC-S-Hのシリケートアニオン鎖の重合が示唆された。このことから,耐凍害性の低下の原因として,C-S-Hのナノ構造レベルの変化に伴う空隙構造変化が影響しているものと考えた。

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