国民年金の制度的変遷における学生の取り扱い : その議論にみる位置づけの変容

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タイトル別名
  • The Treatment of Students throgh Policy Revisions to the National Pension Fund : A Discussion of Historical Changes in Their Status
  • コクミン ネンキン ノ セイドテキ ヘンセン ニ オケル ガクセイ ノ トリアツカイ : ソノ ギロン ニ ミル イチズケ ノ ヘンヨウ

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抄録

110009760872

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国民年金制度における学生の取り扱いを成立段階から辿ると、大きく3つのうねりがある。第1に、学生を任意加入とした制度創設期、第2に、1989年の強制加入の時期、第3は、学生納付特例制度の創設の時期である。 制度的変遷を辿った結果、国民年金制度における学生に関して次のことが特徴として浮かび上がった。1.学生は制度の中で特別な位置づけと認識されながらも、常に曖昧な立場であった。2.任意加入にしても強制加入にしても、常に所得がないために保険料が支払われないというジレンマがつきまとっていた。3.制度発足後長らく、学生とは、昼間の学生のみのことを指し、1991年の強制加入になってから学生納付特例制度が創設されるまでの間は、保険料の支払いに関しては個人単位ではなく世帯単位による考え方が影響していた。

収録刊行物

  • 紀要

    紀要 8 53-64, 2014-03-31

    名寄市立大学

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