車載用音声対話システムにおけるユーザ負荷を考慮した対話戦略の検討

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タイトル別名
  • Influence analysis on user's workload in a spoken dialog strategy for a car navigation system

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抄録

運転中の利用に適した対話方法を提案するため,ユーザ負荷の観点で対話戦略を評価した.対話の主導権の方式と確認発話の方式を組み合わせて,客観評価実験である計算機シミュレーションを行った.シミュレーションの条件として,システムがユーザに余裕があるときのみ発話する条件と,ユーザが正しく聞き取れる割合の条件を設定した.また,これらの方式を実装した音声対話システムを利用した主観評価実験を行った.これらの評価から,ユーザ主導の対話戦略は認識率が高いとターン数やタスク達成時間が少なく優れているという結果を得た.一方,システム主導や混合主導の対話戦略は認識率が低い場合にターン数やタスク達成時間がユーザ主導の対話戦略よりも低く優れているという結果を得た.余裕があるときのみ発話する場合は,タスク達成までに時間がかかるため効率が悪いが,ユーザが感じる負担はほとんどないという結果を得た.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1572824502693846784
  • NII論文ID
    110009770541
  • NII書誌ID
    AN10442647
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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