ペルー遠隔中学校におけるテレビ教材の効果調査

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タイトル別名
  • The Effects of TV Materials in Distance-Learning in Secondary Schools in Peru
  • ペルー エンカク チュウガッコウ ニ オケル テレビ キョウザイ ノ コウカ チョウサ

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抄録

本研究は1999年、JICA専門家としてペルー共和国におけるテレビを主教育メディアとする遠隔手法による中学校教育の普及を目的とした実験プロジェクトの援助のために赤堀正宜が派遣されたことに始まる。当時ペルーの中学校就学率は56%で特にアンデス山岳地帯、アマゾンジャングル地帯で低い数字を示していた。フジモリ政権下にあったペルーへ日本政府は資金援助を行い、この成果を検証する目的をもって2000年6月に研究が開始された。しかし、2000年7月にフジモリ政権が崩壊し遠隔中学校プロジェクトそのものが停滞し、また研究に対するペルー教育省の態度も良好とは言えなくなった。こうした状況の変化の中で、改めてペルー教育省との共同研究という協定を結んで研究を再スタートさせることができた。初年度の2000年度における調査は、主として遠隔中学校の教育を担当しているテユータに対するアンケート調査であり、この調査をとおして遠隔中学校の社会的、文化的背景を明らかにするとともに、ペルー中等教育における位置づけを明らかにしようとするものであった。2001年度の調査は研究の2年目として本研究の中核を成すものである。従って慎重に準備を進め日本で調査票を作成して調査地へ臨んだ。この調査はペルー教育省との共同研究という建前から教育省の遠隔中学校担当の専門官2人、マルコ・ブリオネス(Marco A. Briones数学担当)、マルガレタ・レオン(Margarita Leon TV教材制作担当)にも参加してもらい、8月13日(月)-8月31(金)にわたって実施した。研究方法は3教科について学習到達度の学習前、学習後のテスト、映像読みとり能力の測定をテストを行い、心理学的分析によって結果を得る方法によった。

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被引用文献 (1)*注記

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