環境の不確実性に応じて変化する最適な手首インピーダンスの考察
書誌事項
- タイトル別名
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- Optimal wrist-impedance dependent on uncertainty of environment
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抄録
我々が環境とのインタラクションを行うとき,脳は環境の特性を事前に予測し身体を制御する.しかし,その予測は必ずしも正しいわけではない.本研究では,物体を受け取る運動タスクにおいて,物体の重さの不確実性が筋骨格系のインピーダンス制御に与える影響を,運動精度と消費エネルギーの項を含む目的関数のもとでの最適制御の枠組みで考察した.その結果,不確実性の度合いに応じた最適なステイフネスの変化の傾向が,両項のトレードオフに関する係数に応じて変化することが確かめられた.この結果は心理物理実験の結果を説明できるものであり,ヒトが運動精度と消費エネルギーのトレードオフのもとで不確実な環境における最適なインピーダンス制御を実現していることを示唆する.
収録刊行物
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- 情報処理学会研究報告. BIO, バイオ情報学
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情報処理学会研究報告. BIO, バイオ情報学 2014 (40), 1-6, 2014-06-18
一般社団法人情報処理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1574231877670070912
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- NII論文ID
- 110009795475
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- NII書誌ID
- AA12055912
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- ISSN
- 09196072
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles