喉頭転移で発見された肺腺癌の1例

DOI
  • 櫻井 悠加里
    名古屋市立東部医療センター呼吸器内科
  • 高野 裕子
    名古屋市立東部医療センター呼吸器内科
  • 島 由子
    名古屋市立東部医療センター呼吸器内科
  • 浅野 貴光
    名古屋市立大学大学院医学研究科腫瘍・免疫内科学
  • 原田 亜紀子
    名古屋市立東部医療センター呼吸器内科
  • 冨田 勇樹
    名古屋市立東部医療センター呼吸器内科
  • 前田 浩義
    名古屋市立東部医療センター呼吸器内科
  • 小栗 鉄也
    名古屋市立大学大学院医学研究科腫瘍・免疫内科学
  • 新実 彰男
    名古屋市立大学大学院医学研究科腫瘍・免疫内科学
  • 新美 岳
    名古屋市立大学大学院医学研究科腫瘍・免疫内科学:新美クリニック

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Lung Adenocarcinoma with Laryngeal Metastasis

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抄録

背景.喉頭への悪性腫瘍の遠隔転移は稀であり,肺腺癌の喉頭転移は極めて稀である.これまでに3例の報告があるが,今回4例目として自験例を報告する.症例.72歳男性.咽頭違和感,両側顎下の腫脹を主訴に当院を受診.喉頭生検の結果,腺癌と診断された.一方,胸部単純X線写真とCTで浸潤影を指摘され,気管支鏡下生検の結果は同じく腺癌の診断であった.喉頭,肺両組織の免疫組織学的特徴から,肺腺癌の喉頭転移と診断した.結論.肺腺癌の喉頭転移の報告は非常に少ない.肺腺癌の喉頭転移は病期診断に影響し,喉頭の注意深い観察が大切であると考えられた.

収録刊行物

  • 気管支学

    気管支学 36 (1), 83-87, 2014

    特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会

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