併存不眠症に対する認知行動療法(睡眠医学が心身医学に寄与できること,2013年,第54回日本心身医学会総会ならびに学術講演会(横浜))

  • 岡島 義
    東京医科大学睡眠学講座:睡眠総合ケアクリニック代々木

書誌事項

タイトル別名
  • Cognitive Behavioral Therapy for Comorbid Insomnia(How Can Sleep Medicine Contribute to Psychosomatic Medicine)
  • 併存不眠症に対する認知行動療法
  • ヘイソン フミンショウ ニ タイスル ニンチ コウドウ リョウホウ

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抄録

不眠症はうつ病,不安障害などの精神疾患やがん,慢性疼痛といった身体疾患との関連性が強い睡眠障害の一つである.しかし,その多くは睡眠薬による治療が一般的であり,心理療法はほとんど実施されていない.原発性不眠症に対する認知行動療法(CBT-I)は,不眠症状の軽減効果が高く,現在では原発性不眠症に対する標準治療と位置づけられている.一般的にCBT-Iは1回60分の個人セッションを4〜6回,あるいは1回90分の集団セッションを6〜8回の形式で行われる.最近では,精神疾患や身体疾患に伴う併存不眠症に対しても有効性が明らかにされている.本稿では,CBT-Iの治療要素,ならびに原発性不眠症,併存不眠症に対する有効性について論じた.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 54 (3), 258-265, 2014

    一般社団法人 日本心身医学会

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