ドリフト眼球運動の解析に基づく注意集中度の定量的評価(視聴覚技術,ヒューマンインタフェースおよび一般)

書誌事項

タイトル別名
  • A quantitative evaluation of attentional concentration based on drift eye movement analyses
  • ドリフト眼球運動の解析に基づく注意集中度の定量的評価
  • ドリフト ガンキュウ ウンドウ ノ カイセキ ニ モトズク チュウイ シュウチュウド ノ テイリョウテキ ヒョウカ

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抄録

本研究では,注視時に生じるドリフト眼球運動に現れる視覚的注意の影響を定量的に評価することを目的として,注視を維持した状態で注意の集中度を制御する実験を実施し,このとき計測された固視微動の時系列からドリフト眼球運動とマイクロサッカードを分離するための汎用的な信号処理アルゴリズムを提案するとともに,注意集中度合いの異なる実験におけるドリフト眼球運動の解析を行った.提案手法は,マイクロサッカードの検出に順序統計低域微分フィルタを用い,離散パルス変換解析を用いてその開始点と終了点を特定してマイクロサッカードを除去した後,線形自己回帰モデルによって補間することで,ドリフト眼球運動を抽出するものである.得られたドリフト眼球運動データに対し,周波数成分および平均二乗変位量からドリフト眼球運動の揺らぎの検討を行った.解析の結果,ドリフト眼球運動は注視点近傍における局所的な注意の集中度合いの統制による影響を受けておらず,周辺視野に注意が誘導された場合に揺らぎの性質が変動することが明らかとなった.

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