ジェンダー平等と社会政策(<特集>ジェンダー平等と社会政策)

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タイトル別名
  • Gendcr Equality and Social Policy

抄録

本稿は,共通論題の成果を確認するため,主として総括討論での議論を中心に論点を整理し,今後の課題を提示する。そのテーマは,労働問題を軸に据えながら,賃金,ケア労働,社会保障という問題を取り上げ,ジェンダー平等へのさらなる課題を探るというものであった。総括討論では,男女共同参画社会基本法施行から10年以上を経た現在,ジェンダー平等への動きが鈍化しているのではないかとの懸念が示された。そして,日本的雇用慣行と男性稼ぎ主型家族との強い結びつきが,新しい雇用慣行の形成を阻んでいることが確認された。それはまた,社会政策が家族の変容という問題に切り込む必要があることを再確認する場ともなった。変容する家族を含むより包括的な社会政策のあり方が模索されている現在,ジェンダー平等の達成はいまだ途上にあり,究明すべき課題は多く存在するといえよう。

収録刊行物

  • 社会政策

    社会政策 5 (3), 3-10, 2014

    社会政策学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282681095235456
  • NII論文ID
    110009809439
  • DOI
    10.24533/spls.5.3_3
  • ISSN
    24332984
    18831850
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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