理学療法学生が臨床実習から受けるストレスに関する基礎調査

• 吉田 勇一

  九州看護福祉大学看護福祉学部リハビリテーション学科

• 浅海 靖恵

  九州看護福祉大学看護福祉学部リハビリテーション学科

• 中野 聡太

  九州看護福祉大学看護福祉学部リハビリテーション学科

• 福留 英明

  九州看護福祉大学看護福祉学部リハビリテーション学科

• 岡田 裕隆

  九州看護福祉大学看護福祉学部リハビリテーション学科

• 崔 元哲

  株式会社YKC

• 肥後 成美

  九州看護福祉大学看護福祉学部リハビリテーション学科

書誌事項

タイトル別名

• A Basic Study on the Stress of Physical Therapy Students Faced with Clinical Training

抄録

【目的】本研究の目的は,理学療法専攻の学生が臨床実習(以下,実習)から受けるストレスに関する基礎データを得ることである。【方法】対象は理学療法専攻の学生36名(男性16名,女性20名,平均年齢21.0±0.7歳)とした。3年次にはじめて経験する実習をストレス負荷として,実習前後のストレスを測定した。実験1では唾液α-アミラーゼ活性(Salivary Amylase Activity:以下,SAA),State-Trait Anxiety Inventory(以下,STAI),Profile of Mood States(以下,POMS)を測定した。実験2では心拍変動(Heart Rate Variability:以下,HRV)の周波数成分(LF:low frequency,HF:high frequency)を指標とした。【結果】実習後のSAA,STAI,POMSは実習前に比べ男女ともに有意に高かった。男女間の比較では,男性のSAAは全般的に有意に高く,女性のSTAIは実習前に有意に高かった。実習後のLnLF(Ln:自然対数)とLnHFは女性が高く,男性が低くなる傾向にあった。【結論】生化学的,心理学的な指標において実習前にストレスを受けていることが示された。実習前の生化学的指標は男性が高く,心理的不安は女性が高かった。実習前後の生理学的指標は男女で異なる傾向を示した。

収録刊行物

• 理学療法学

  理学療法学 41 (2), 94-95, 2014

  公益社団法人日本理学療法士協会

キーワード

• ストレス
• 臨床実習
• 理学療法

詳細情報

• CRID: 1390282679738556288
• NII論文ID: 110009816820
• DOI: 10.15063/rigaku.kj00009352630
• ISSN: 2189602X
• ISSN: 02893770
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2014321458
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可