【総説-応用糖質科学シンポジウム-】　ニゲラン代謝に関わる<i>Clostridium phytofermentans</i>由来の新規ホスホリラーゼの発見

• 仁平 高則

  新潟大学農学部

• 宮嶋 双葉

  新潟大学農学部

• 知久 和寛

  新潟大学農学部

• 北岡 本光

  独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構食品総合研究所

• 中井 博之

  新潟大学農学部

• 大坪 研一

  新潟大学農学部

書誌事項

タイトル別名

• [Review: Symposium on Applied Glycoscience] Discovery of Novel Phosphorylases Involved in Nigeran Metabolism from <I>Clostridium phytofermentans</i>
• ニゲラン代謝に関わるClostridium phytofermentans由来の新規ホスホリラーゼの発見
• ニゲラン タイシャ ニ カカワル Clostridium phytofermentans ユライ ノ シンキ ホスホリラーゼ ノ ハッケン

抄録

嫌気性土壌細菌Clostridium phytofermentansから糖加水分解酵素ファミリー65に分類される4種のホスホリラーゼ (Cphy_1019，Cphy_1874，Cphy_3313およびCphy_3314) を見出だした。Cphy_1874およびCphy_3313は，α-1,3-グルコ二糖であるニゲロースをリン酸存在下で加リン酸分解する新規酵素ニゲロースホスホリラーゼであることが判明した。またCphy_1019は，逆反応においてラムノースのみをアクセプターとして利用する新規酵素3-O-α-グルコシルラムノースホスホリラーゼであった。さらにCphy_3314は，α-1,3-オリゴグルカンに特異性を示す新規酵素α-1,3-オリゴグルカンホスホリラーゼと判明した。これら加リン酸分解酵素の発見は，鎖長特異性の異なる複数のホスホリラーゼによるα-1,3-オリゴグルカンの効率的な代謝経路の存在を示唆する。さらに新規ニゲロースホスホリラーゼ (Cphy_1874) を用いて，マルトース，セロビオース，スクロースおよび可溶性澱粉からニゲロースを合成する方法を開発した。

収録刊行物

• 応用糖質科学：日本応用糖質科学会誌

  応用糖質科学：日本応用糖質科学会誌 4 (2), 147-153, 2014

  一般社団法人 日本応用糖質科学会

キーワード

• ニゲロースホスホリラーゼ
• α-1,3-オリゴグルカンホスホリラーゼ
• α-1,3-グルカン代謝
• ニゲロース合成
• GH65

詳細情報

• CRID: 1390282680339995520
• NII論文ID: 110009823324
• NII書誌ID: AA12509099
• DOI: 10.5458/bag.4.2_147
• ISSN: 24240990
• ISSN: 21856427
• NDL書誌ID: 025563347
• Web Site: https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2030874098
• Web Site: http://id.ndl.go.jp/bib/025563347
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I025563347
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/bag/4/2/4_KJ00009378906/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可