D-2 室内温熱環境が喉の乾燥感にもたらす影響に関する被験者実験(セッションD)

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タイトル別名
  • D-2 Experiments on effect of indoor thermal condition on sensation of dryness at throat

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抄録

著者らは、冬季における、喉の乾燥のメカニズムを解く手がかりを得るために、呼吸時の気道内部での空気の温度・湿度を計算する解析モデルの構築を行ってきている。喉の乾燥感の要因として、呼吸時の気道壁での水分蓄積量の減少が考えられるが、乾燥感と気道内空気の熱水分状態の関係を明らかにした研究は見られない。本研究では、様々な温湿度条件での鼻呼吸と口呼吸を想定した被験者実験を行い、呼出吸入空気温度、乾燥感申告値、口腔水分量を測定し、居室内の温湿度と乾燥感の関係を検討する。その結果、温度と乾燥感申告値、口腔水分量の間には明確な関係を見いだすには至らなかったが、低い絶対湿度の空気を吸入した場合、鼻呼吸時の鼻腔内での乾燥感申告値と口呼吸時の口腔内での乾燥感申告値が乾燥側の値をとり、口腔水分量が低下する事が確認された。

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