歩行時の最大圧選択足圧データを用いた路面コンテキストの識別

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  • Identification of the road surface context using the maximum pressure selection when walking

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抄録

我々は路面形状といった路面コンテキストを足裏で感知し,さまざまな状況判断に利用している.例えば,砂利道などでは歩行に注意を払う.また,この特性を利用し,斜面や危険区域などに凹凸を配置して注意を促すことも積極的に行われている.これらの路面形状を情報機器が認識できることは注意喚起や誘導などに有用である.そこで,本研究では,事前の路面形状計測が不要であり,人混みなどでも利用できる,足圧センサを用いた路面形状識別を目指す.しかし,足圧によって歩行中に路面形状を識別する場合,歩行速度の変化や上体の揺れにより時系列における圧力値の出現パターンが変化し,また,足裏全面が接地している時刻を正確に抜き出すことも困難である.そこで,足が設置していた時区間に対して各計測点における最大圧力値を選択することで接地部分の路面形状を取得する路面形状識別手法を提案する.5 人の被験者,3 種類の路面形状,2 種類の歩行率に対して識別実験を行った結果,同じ歩行率のデータで学習・識別した結果F値の平均が 0.826,異なる歩行率のデータで学習・識別した結果 F 値の平均が 0.640 と歩行率の違いによる識別精度の低下はあるが,歩行率が変わらない状況においては路面形状の識別が高い精度で行えることが示唆された.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1570854177950150144
  • NII論文ID
    110009831873
  • NII書誌ID
    AA1221543X
  • ISSN
    09196072
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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