ミニデイサービスに参加する独居女性高齢者の要介護リスクと主観的幸福感の関連 : 必要とされる介護予防プログラムの作成を目指して
書誌事項
- タイトル別名
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- Risks of Dependency and Subjective Sense of Well-being in Elderly Females Living Alone and Using Non-insurance-covered Day Services : Development of Effective Dependency-prevention Programs
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抄録
A地区ミニデイサービス事業「いきいきサロン」での効果的な健康教育内容を検討する資料を得るため,サロンに参加している独居女性高齢者の要介護リスクと主観的幸福感について調査した。対象者はA地区ミニデイサービス「いきいきサロン」に参加する独居女性高齢者19名である。データ収集は,自記式質問紙「基本チェックリスト」及び「改訂PGCモラールスケール」を配布し,その場で記入・回収した。分析はSPSS statistics 22を用い,統計的検討を行った。相関分析についてはSpearmanの順位相関係数(rs)を求めた。対象者19名は全員女性,平均年齢は86.6±5.0歳であった。サロン参加歴は平均6.4(1〜13)年であった。基本チェックリストでの要介護リスク「運動機能」該当者は19名中9名(47.4%)と半数を占めていた。また,「抑うつ」該当者は19名中16名(84.6%)あり,「抑うつ」と主観的幸福感合計の間に有意な負の相関がみられ,抑うつ対策が急がれることが示唆された。さらに,基本チェックリストの「抑うつ」と「運動機能」の間に有意な相関があり,「運動機能」低下により行動範囲が狭くなり「抑うつ」傾向にいたらせる,あるいは「抑うつ」による不活発性が「運動機能」低下を招いていることが考えられる。「運動機能」と「栄養」,「運動機能」と「口腔機能」の間にも有意な相関があり,「口腔機能」や「栄養」状態の悪化により,「運動機能」が低下していると考えられる。主観的幸福感の「孤独」と,基本チェックリストの「運動機能」「栄養」「口腔機能」との間に,有意な負の相関があり,身体機能の低下が高齢者を他者と交流の少ない孤独傾向に向かわせていると考えられる。以上の結果から,今後サロンで重点をおくプログラムは,「運動機能」を維持する下肢筋力維持や転倒防止,また「運動機能」は「栄養」や「口腔機能」と関連していることから,栄養や口腔衛生への教育や,口腔体操の実施が必要である。さらに「孤独感」軽減を目的としたサロンでの参加者同士の交流促進,主観的幸福感を高めるような人生を回顧的にふりかえる機会の提供等が望まれる。
収録刊行物
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- 日本健康医学会雑誌
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日本健康医学会雑誌 23 (2), 117-124, 2014
日本健康医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679459933184
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- NII論文ID
- 110009832295
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- ISSN
- 24239828
- 13430025
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可