ブトキシ基とジルコニウムを結合させたジルコニア用カップリング剤の合成

  • 廣瀬 英晴
    日本大学歯学部歯科理工学講座 日本大学歯学部総合歯学研究所生体工学研究部門
  • 菊地 久二
    日本大学歯学部歯科理工学講座 日本大学歯学部総合歯学研究所生体工学研究部門
  • 平口 久子
    日本大学歯学部歯科理工学講座 日本大学歯学部総合歯学研究所生体工学研究部門
  • 升谷 滋行
    日本大学歯学部総合歯学研究所生体工学研究部門 日本大学歯学部保存修復学講座
  • 米山 隆之
    日本大学歯学部歯科理工学講座 日本大学歯学部総合歯学研究所生体工学研究部門

書誌事項

タイトル別名
  • Synthesis of a coupling agent for zirconia with a butoxy group bonded to zirconium
  • ブトキシキ ト ジルコニウム オ ケツゴウ サセタ ジルコニアヨウ カップリングザイ ノ ゴウセイ

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抄録

ジルコニアとレジンとの接着に有効なカップリング剤を見出すことを目的とし,アルコキシ基としてブトキシ基を選択し,反応性二重結合を有する官能基としてメタクリロイルオキシエトキシ基をジルコニウムと反応させ,カップリング剤として有効な化学構造を有する化合物の合成の可否について検討した.合成物の構造は,IRスペクトル,1H-NMRおよび13C-NMRで検討した.合成された化合物は,Zr(OCH2CH2CH2CH3)3(OCH2CH2OOC(CH3)=CH2)であることが確認された.粗収率は43.0%であった.Zrを骨格として一端に加水分解性の官能基を,他端に反応性二重結合を有するカップリング剤型の化合物の合成が可能であることが判明した.

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