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タイトル別名
  • Mating and egg laying of the emu
  • エミュー ノ コウビ ト サンラン

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抄録

エミューは環境適応性に優れ,北海道においても飼育が可能な有用動物資源である。本実験はエミューの産卵率の向上を目的とし,交尾と産卵との関連性を2年間いずれも11月から翌年4〜5月にかけ調査した。ぺアリング後,交尾は早いペアで14日目,遅いペアは74日目で確認された。交尾は1〜3月に集中し,その割合は80.23%であった。また,交尾時間帯は午前3〜9時に集中し75%を占め,特に,午前5〜9時の間に52.04%であった。交尾持続時間は22〜74秒間が多く75.91%であった。最長時間は3分50秒(230秒)であった。交尾回数はペアによってバラツキが大きく10〜59回の間に分布した。産卵数と交尾回数および交尾時間との間にはいずれも統計学的な関連性は認められなかったが,産卵数が多いペアは交尾時間も長い傾向を示した。また,産卵数と受精率との間には有意差は認められなかったが,受精率は産卵数の増加に伴って高くなった。今後,産卵性の改善を図るためには,一夫一妻制をとる雌個体の選抜が必要と考える。

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