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- 木下 衆
- 京都大学大学院:日本学術振興会
書誌事項
- タイトル別名
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- Conceptual Analysis of "Dementia" among Family Caregivers in SHGs : Construction of "Dementia" and Remedying Troubles by Family Caregivers
- カゾクカイ ニ オケル 「 ニンチショウ 」 ノ ガイネン ブンセキ : カイゴカゾク ニ ヨル 「 ニンチショウ 」 ノ コウチク ト トラブル シュウフク
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抄録
本稿は、介護家族が「認知症」という専門的概念を学ぶことで、どのような道徳的規範を身につけていくのか、概念分析の手法を用いて検討する。家族会(高齢者を介護する家族のセルフヘルプグループ)とそのメンバーへの調査からは、次の点が指摘できた。第一に、「認知症」という概念は、介護場面のトラブルを修復する上で要介護者を徹底して免責する。第二に、会のメンバーにトラブル修復の責任が帰属される場合、彼らは「(要介護者は)理屈は通じないが、感情はわかる」という前提のもとで対応する。それにより、「説得/否定の禁止」と「笑顔」という具体的な行動の指針が設定される。第三に、以上二点の帰結として、認知症を患う要介護者本人は、悪意や敵意のない無垢な存在として扱われる。第四に、「認知症」概念は「何が介護のトラブルか」を巡る新たな解釈枠組みとなり、会のメンバーはこれに基づいて自身が直面しているトラブルを記述する。
収録刊行物
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- 保健医療社会学論集
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保健医療社会学論集 22 (2), 55-65, 2012
日本保健医療社会学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679457833088
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- NII論文ID
- 110009841643
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- NII書誌ID
- AN10421975
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- ISSN
- 21898642
- 13430203
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- NDL書誌ID
- 023520533
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可