ドイツ労使関係の転換点 : 1984年, 1995年, 2003年の金属産業労使紛争の比較検討

書誌事項

タイトル別名
  • ドイツ ロウシ カンケイ ノ テンカンテン 1984ネン 1995ネン 2003ネン ノ キンゾク サンギョウ ロウシ フンソウ ノ ヒカク ケントウ
  • Turning Point in German Industrial Relations

この論文をさがす

抄録

従来, ドイツ型労使関係は産業レベルの労使決定を中心としていると考えられてきた. これに企業レベルの決定が付随するという意味で, デュアル・システムと呼ばれることも多い. 近年, このデュアル・システムをめぐって議論が巻き起こっている. たとえば, ビスピンクやシュレーダーなどは企業決定の優位へと変化していると主張しており, その一方でシュトレーク&レーダーなどは産業労働協約が企業拘束力を保っていると論じている. これらの議論の問題点は, 主として産業労働協約の影響力に焦点を当てていることである. 産別労使決定の影響力を把握するためには, 労使交渉のプロセスにおける決定も分析しなくてはならない. 本稿では, ドイツの産業の中心である金属産業を事例として取り上げ, 労使交渉の経過として労使紛争に着目し, そこでの労使決定を取り扱った. ……

収録刊行物

  • 季刊経済研究

    季刊経済研究 33 (1-2), 9-26, 2010-09

    大阪市立大学経済研究会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ