【報文】 <i>Dioscorea japonica</i> Thunb.由来DJ1タンパク質のクローニングと大腸菌による発現と精製

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タイトル別名
  • [Regular Paper] Cloning, Expression and Purification in <i>Escherichia coli</i> of DJ1 Protein from <i>Dioscorea japonica</i> Thunb.
  • Dioscorea Japonica Thunb.由来DJ1タンパク質のクローニングと大腸菌による発現と精製
  • Dioscorea Japonica Thunb.ユライ DJ1 タンパクシツ ノ クローニング ト ダイチョウキン ニ ヨル ハツゲン ト セイセイ

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抄録

鹿児島県を中心とする南九州の重要な特産物であるかるかんは,その原料として非常に粘度が高いジネンジョ (D. japonica Thunb.) が使われてきた。かるかんの品質管理には,かるかんの原料となるジネンジョの品質を正しく評価することが非常に重要である。そこで現場での品質管理を目的として,安全・簡単に管理が行えるタンパク質レベルでの品質管理に着目した。我々はこれまでの研究でジネンジョだけに多く発現し,粘質多糖画分YVPに含まれているタンパク質DJ1βを見つけた。部分精製よりこれはDJ1αとサブユニットを形成していると推定してきた。そこで今回は,このDJ1α,DJ1β遺伝子のそれぞれのクローニングを行い834塩基対の配列を決定した。その結果,DJ1αとDJ1βは1つの遺伝子にコードされ,翻訳後プロセシングされていることがわかった。そこでこの全体をDJ1とし,DJ1全体もしくはDJ1α,DJ1βのみをそれぞれ大腸菌で発現させることを試みた。発現したタンパク質は全て不溶性であったが,尿素で可溶化後,HisTrap HPカラムで,どのタンパク質もほぼ均一に精製することができた。

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