アメリカにおける森林投資 : 木材生産から資産運用追求へ(総説論文)

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Timberland Investment in the United States of America (Review Article)
  • 木材生産から資産運用追求へ
  • from Wood Production to Asset Management

抄録

アメリカの大手木材企業は、第2次世界大戦後、木材関連部門を垂直的・水平的に統合し、1980年代まで川上部門の森林経営を強化してきた。'SuperTree'の開発や'High Yield Forest Program'の実施などで林業の技術進歩や生産力の向上に大きく寄与し、今日のアメリカにおける人工林林業の礎を築いた。しかし、1990年代以降になると、「統合型」の木材企業は森林を売却し森林経営部門を切り離すようになり、森林を所有している木材企業もREITに組織替えした。本論文は、木材企業が森林を売却したのはどのような経済的背景からか、またこの買い手はどのような制度的背景で、何を目的としたものであったかについて解明した。「統合型」の木材企業は森林を自社の原料基盤に位置付けていたが、新たな買い手は森林を資産運用の手段(「投資林業」と呼びたい)としている。

収録刊行物

  • 林業経済

    林業経済 66 (5), 1-18, 2013

    一般財団法人 林業経済研究所

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205024488960
  • NII論文ID
    110009846004
  • DOI
    10.19013/rinrin.66.5_1
  • ISSN
    21896801
    03888614
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ