脱神聖化する文学領域 : 大宅壮一の文壇ジャーナリズム論(<特集>文学としての情報/情報としての文学)

• 大澤 聡

  東京大学大学院

書誌事項

タイトル別名

• De-Mystification of Literature : Soichi Oya's Journalistic Discourses on Literature(<Special Issue>Information as Literature/Literature as Information)
• 脱神聖化する文学領域--大宅壮一の文壇ジャーナリズム論
• ダツシンセイカ スル ブンガク リョウイキ オオヤ ソウイチ ノ ブンダン ジャーナリズムロン

抄録

本稿は大宅壮一の戦前期のテクストを、《情報化》という問題関心から読解しなおすものである。大宅の当該期の作業は以下の三点に集約できる。(1)同時代の文学的事象を情報として整理する。(2)文学生成の原理を構造的情報として記述する。(3)文学を情報商品として捉えかえす。大宅はこうした作業を媒介に文学の神聖性を剥奪していく。それは小林秀雄的批評とも、あるいはプロレタリア文学批評とも、異なる批評的系譜の可能性を胚胎させた営為であった。

収録刊行物

• 日本文学

  日本文学 57 (1), 44-55, 2008

  日本文学協会

詳細情報

• CRID: 1390282680756050432
• NII論文ID: 110009850410
• NII書誌ID: AN00197092
• DOI: 10.20620/nihonbungaku.57.1_44
• ISSN: 24241202
• ISSN: 03869903
• NDL書誌ID: 9340766
• Web Site: http://id.ndl.go.jp/bib/9340766
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I9340766
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可