中世宗教テクストの世界像(<特集>宗教をめぐる中世の言説)

書誌事項

タイトル別名
  • The Development of Buddhism in Medieval Religious Texts(<Special Issue>Religious Discourses in Medieval Times)
  • 中世宗教テクストの世界像
  • チュウセイ シュウキョウ テクスト ノ セカイゾウ

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抄録

中世宗教を構成する諸要素と媒体を全てテクストとして認識することにより、その体系構造を貫く統辞法を見いだそうと試みる。その焦点として、経典や聖教という狭義のテクストから出発し、真福寺聖教調査の成果から浮かびあがる中世宗教の範疇とその変遷の系譜を辿る。古代の経蔵と目録から日本仏教が成立する過程を概観し、院政期真言密教の体系形成の一部に神祇書が生まれ、またその極みに文観の秘法聖教と図像が生みだされる様相を示す。更に真宗の祖師や聖徳太子崇敬の為の諸テクストを視野に入れ、その構造を試みに座標化しつつ、改めて中世仏教の全体像を俯瞰する。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 57 (7), 2-15, 2008

    日本文学協会

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