ウシにおける覚醒・睡眠レベルと自律神経緊張度との関連

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タイトル別名
  • The relationship between awake-sleep states and autonomic nervous balance in cattle
  • ウシ ニ オケル カクセイ ・ スイミン レベル ト ジリツ シンケイ キンチョウド ト ノ カンレン

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抄録

本研究では、簡易な覚醒・睡眠レベル判別法を開発するため、行動データによる判別法の精度補完として、自律神経緊張度を用いる妥当性を検証した。8-10ヶ月齢のホルスタイン種去勢オス6頭を用い、姿勢、頭部支持の状態、眼の状態によって覚醒・睡眠レベルを覚醒、まどろみ、ノンレム睡眠(NREM)、レム睡眠(REM)に分類した。特に、首が脱力し急速眼球運動が見られない睡眠をUncategorizable睡眠(UC)と定義した。心電図R-R間隔のスペクトル解析により求めた交感神経緊張度指標(LF/HF)は覚醒・睡眠レベル間で差がある傾向が認められ(p<0.1)、副交感神経緊張度指標(HF nu)には有意な差が認められた(p<0.05)。UCはNREMと同様、相対的にLF/HFが低く、HF nuが高い、副交感神経優位の状態であると考えられ、行動データの精度補完として、自律神経緊張度を用いることの有用性が示唆された。

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