不妊当事者の人間関係 : 夫婦関係を中心に

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タイトル別名
  • The Human Relations and the Marital Relationship in the Infertile People
  • フニン トウジシャ ノ ニンゲン カンケイ フウフ カンケイ オ チュウシン ニ

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抄録

本稿は「不妊当事者の経験と意識に関する調査」の量的データおよび質的データを使用して、不妊女性の人間関係・夫婦関係を論じた。不妊当事者女性の他者との情緒的人間関係は以下の4つに類型化される。(1)オープン:夫とも第三者とも伴侶性が高い、(2)同性支援:夫とは分離性が高いが、同性の第三者と伴侶性が高い、(3)孤軍奮闘:夫とも第三者とも分離性が高い、(4)私的領域:夫とは伴侶性が高いが、第三者とは分離性が高い。夫との情緒的関係はさらに不妊の原因がどちらにあるか、伴侶性-分離性によって4つに類型化できる。(1)共感:男性不妊で伴侶性が高い。夫への共感、同化。(2)剥奪感:男性不妊で分離性が低い、相対的剥奪感。(3)役割分業:女性不妊で分離性が高い、自律性、孤独、役割分業。(4)罪悪感:女性不妊で伴侶性が高い、である。

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