書誌事項
- タイトル別名
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- Physical and Psychosocial Conditions of Senior Citizens Living Alone : Comparisons with Regard to the Ages and the Reasons for Living Alone
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抄録
本研究の目的は,一地域の在宅の一人暮らし高齢者全数を対象に,一人暮らしの前期高齢者と後期高齢者の特性を比較し,さらに一人暮らしの理由により対象者を分類し,理由別の高齢者の特性を比較検討することである.I県T町に居住する65歳以上の在宅の一人暮らし高齢者101人を対象とし,訪問面接調査を実施した.その結果,後期高齢者は前期高齢者と比べて,視力・聴力が低下し,もの忘れのある高齢者が有意に多く,抑うつ傾向にある高齢者の割合が有意に高かった,また,老研式活動能力指標得点が有意に低く,別居子が同じ町内に住んでいる高齢者が有意に多かった.一方,配偶者や家族との死別により一人暮らしになった高齢者は,それ以外の高齢者と比較して,抑うつ傾向にある高齢者が有意に多く,生きがいをもつ高齢者が有意に少なかった.以上より,一人暮らし高齢者に対しては,後期高齢者や,家族との死別により一人暮らしとなった高齢者を中心に,早期に積極的な支援を行う必要があることが示唆された.
収録刊行物
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- 日本地域看護学会誌
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日本地域看護学会誌 5 (2), 85-89, 2003
一般社団法人 日本地域看護学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205207774080
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- NII論文ID
- 110009864594
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- ISSN
- 24320803
- 13469657
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可