腹水濾過濃縮再静注法施行時の体温変化に関する検討

• 中村,裕紀

  JA長野厚生連篠ノ井総合病院腎臓内科

• 北村,健太郎

  JA長野厚生連篠ノ井総合病院臨床工学科

• 中村,啓章

  JA長野厚生連篠ノ井総合病院臨床工学科

• 関原,宏幸

  JA長野厚生連篠ノ井総合病院臨床工学科

• 清水,和明

  JA長野厚生連篠ノ井総合病院臨床工学科

• 牧野,靖

  JA長野厚生連篠ノ井総合病院腎臓内科

• 田村,克彦

  JA長野厚生連篠ノ井総合病院腎臓内科

• 西村,良平

  JA長野厚生連篠ノ井総合病院産婦人科

• 長澤,正樹

  JA長野厚生連篠ノ井総合病院腎臓内科

書誌事項

タイトル別名

• Effects of Antipyretics and Steroids on Febrile Reactions in Patients Undergoing Cell-free and Concentrated Ascites Reinfusion Therapy

抄録

腹水濾過濃縮再静注(CART)施行時のステロイドまたは解熱剤使用が体温変化に及ぼす影響について後ろ向きに検討した.対象は婦人科癌性腹水患者14人,46回.ステロイド・解熱剤の非投与群(非投与群)では年齢81(32～83)歳,施行回数は33回,ステロイドまたは解熱剤の投与群(投与群)では年齢74(32～83)歳,施行回数は13回であった.CART前の体温は非投与群36.9(35.9～38.5)℃,投与群36.8(36.4～37.4)℃で2群間に差はなかった.再静注時の体温上昇(ΔBT)は,非投与群では0.5℃で有意な上昇を認めたのに対し,投与群では0.0℃で有意な変化はなかった.また,2群間でのΔBTの比較では投与群で有意に低かった.当院のCART施行条件においてステロイドまたは解熱剤の投与は,再静注時のΔBTを有意に低下させる可能性が考えられた.

収録刊行物

• 日本アフェレシス学会雑誌

  日本アフェレシス学会雑誌 33 (3), 208-214, 2014-10-31

  日本アフェレシス学会

キーワード

• cell-free and concentrated ascites reinfusion therapy
• steroid
• febrile reaction
• refractory ascites
• antipyretic

詳細情報

• CRID: 1543668945062318592
• NII論文ID: 110009865518
• NII書誌ID: AA11604174
• Web Site: http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/10557313
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2015030311
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • NDL-Digital
  • CiNii Articles