長野県I地域における乳幼児期の子どもをもつ在日外国人に対する保健師の支援

書誌事項

タイトル別名
  • SUPPORT FOR FOREIGNERS WITH INFANTS LIVING IN JAPAN BY PUBLIC HEALTH NURSES IN I AREA OF NAGANO PREFECTURE
  • ナガノケン I チイキ ニ オケル ニュウヨウジキ ノ コドモ オ モツ ザイニチ ガイコクジン ニ タイスル ホケンシ ノ シエン

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抄録

保健師が乳幼児期の子どもをもつ在日外国人に対して行っている支援の現状と課題について探索することを目的とした。長野県I地域の市町村保健センターで母子保健サービスに従事しており、乳幼児期の子どもをもつ在日外国人と関わっている保健師のうち、同意が得られた8名の保健師を対象に半構成的面接を行い、得られたデータを質的帰納的に分析した。結果、1【母子保健サービスの利用を促す支援をする】、2【対人関係を大切にした支援をする】、3【日本の方法をどこまで伝えるかを考えながら支援をする】、4【在日外国人が子どもの発達の課題を受け入れることができるように支援をする】、5【地域・コミュニティの特徴を活かし、人と人がつながるように支援をする】、6【各市町村の現状に応じた求められる支援】のカテゴリが抽出された。乳幼児期の子どもをもつ在日外国人に対する保健師の支援方法として、1)相手に関心がある態度で関わり、相手の文化・習慣を大切にすること、2)母子の健康に与える影響や今後の定住場所、家族形態を考慮しながら保健指導をすること、3)各市町村の現状に応じた活用できる資源(通訳、多言語版の資料等)の充実をしていくこと、4)在日外国人を含めた地域住民の人的資源を活用し、同国の人や日本人とつながりができるように働きかけていくことが重要であると示唆された。

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